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2017年5月

2017年5月30日 (火)

目指すシェアハウスの形とは

 今日はNPO法人ほっぷすてっぷの定時総会を行いました。

 いよいよ3期目に突入しました。

 私がこのNPOを立ち上げたのは、親のいない子や、親がいても

頼れない、親の支援を受けられない子たちの自立の手助けをしたい、

というところからでした。

 初めはお金も全然ないので、お金のかからないことから始めよう、と

一人で活動を始めました。それがいまや、会員数も増え、今年度は多額の

助成金を受けられるようになりました。

 いつまでたっても夢に終わってしまうのかと思われたシェアハウス事業を

こんなに早く実現できるとは思ってもいませんでしたが、たまたま時代の要請と

マッチしたということでしょう。

 さて、いよいよ始まるシェアハウス事業。今日の総会でも、様々な意見が

出されました。どれもみな、会員のみなさんの熱い思いからのお言葉で、

とてもありがたく、大事に考えたいと思いました。児童養護施設等の退所者や

親のいない子、親の支援を受けられない子(15歳から25歳くらいまでを想定)

に住居としてシェアハウスを提供するというこの事業。

 メンバーの誰もやったことのない事業の先行きを心配し、様々なトラブルを

想定した意見も多く聞かれました。

 けれど、不思議と私は、少しも不安を感じてはいないのです。少しも、と言えば

嘘になるかもしれませんが、失敗したら、それも仕方ないという、いつもの

無鉄砲な馬鹿さ加減で、みなもそう思っているかもしれません。

 けれど、皆さんの心配する意見を聞きながら、私は今一度、自分の目指す

方向性を確認できたように感じました。

 

 そもそも、なぜシェアハウスなのか、ということです。

 児童養護施設を退所した若者で、一人暮らしが困難な若者が入所できる

施設として、自立援助ホームがあります。そこは、ある程度の規則に縛られ、

行政の関与する施設でもあり、誰でも入れるわけでもありません。

 どんな場面でもそうですが、行政の保護からこぼれてしまう人達が必ず

います。子ども達もそうです。私は、そのような保護からこぼれてしまった

子ども達や、子どもと呼べない若者達を、支えたいと思ったのです。

 保証人問題等でアパートが探せない、というだけであれば、保証人なしで

入れるアパートを紹介すれば済みます。実際、そのような支援を行うことも

あります。

 そうではなく、緩い共同生活の場を、提供したいと考えるのは、そこで、

社会にすっかり出てしまう前に「練習」してもらいたい、と思ったからです。

社会に出ると、理不尽なことがたくさんあります。今まで誰にも教わったこと

がないことを、知らないというだけで非常識と言われたり、特に理由もないのに

意地悪をされたり、自分は悪くもないのに嫌な思いをすることになったり。

 親がいないとか、親に頼れない子が18歳で自立を迫られる世の中について

それが問題だとしても、今すぐに何かを変えられるわけではありません。

目の前にいる子が、社会に出て、くじけずに生きていけるために、少しの間、

練習できる場があれば、そこで少しの自信をつけたり、やり方を覚えたり、

社会のありかたを知ったりするだけで、違ってくるのではないかと思いました。

 なので、私の目指すシェアハウスの役割は、子どもたちを守ることではなく、

子どもたちを教育することでもなく、社会に出るための「お試し期間」を過ごす

場を提供して、助けを求められたらお手伝いをする、ということだと思います。

 未然にトラブルを防止することも、ある程度は必要かもしれませんが、

社会に出たらいくらでもトラブルに見舞われますので、お試し期間中に

トラブルを経験して対処法を覚えたりすることのほうが大事だと考えます。

 まずは、子どもの力を信じることから始めたいと思います。

 そんな甘い考えではだめだという方がいらっしゃるのは承知しています。

 私は平気でも、周りはひやひやするのかもしれません。

 それでも、私は、子どもたちに、自立する力をつけてもらいたいのです。

 子ども達を預かる、という意識もありません。お世話するつもりもありません。

 逆に、私の根幹がぶれてしまうと、うまくいかなくなる気がしています。

 そして、忘れてならないのは、自分には何もできないということ。

 自分がなんとかしてあげよう等と思ってしまったら、この事業は失敗です。

 子ども達を適所適所につないでいくことが自分の仕事であるということを

肝に銘じて、これからの活動をスタートしたいと思います。


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