「川辺市子のために」「川辺月子のために」
8/25の研修会と前日の会議のために東京に前泊することになり、
急に思い立って金曜の夜に「川辺月子のために」という無戸籍を題材とした
お芝居を観に行くことにした。
一人で観に行くつもりだったが、彼女に会いたかったこともあり、
忙しいだろうなとは思ったがダメ元で井戸まさえ女史に連絡したら
「一緒に行こう」と言ってくれた。
まさえ女史は、私の高校の同級生だけど、
仲良くなったのは2011年の高校同窓会以降で、
彼女が取り組んでいた無戸籍者支援の活動を知り、
戸籍の問題といえば司法書士でしょ、と思い
いつの間にか私も無戸籍者の支援に携わることになっていった。
ただ、それだけではなく、彼女には、子育てのことや仕事のこと等
共通した悩みごとをなんでも正直に話せて、いつもとても励まされた。
彼女の物の見方や考え方は、私にとってはいつも新しくて、
勇気がでた。
それで、最近ちょっと弱ってる私は、彼女に会いたくなったのだ。
「川辺月子のために」は「川辺市子のために」の続編ということであったが、
観に行くことが決まって、会場に着いて監督さんに会って初めて
「井戸まさえ」をオマージュした人物(2人に分かれてるw)が登場することを知り、
「まさえ」の隣で「まさえ」を観る、しかも行動がそっくりwという貴重な体験をし、
誇らしい気持ちになった。
市子を観なくて月子を観て、物語がわかるかなと心配したけど、
それは大丈夫だったが、俄然、市子も観たくなった。
けど、公演期間中に再度というのは厳しく、断念せざるを得ない。
けど、頭から離れないので、こうしてまた振り返る。
役者さんたちはみなさん若くて、近くで見たら顔が小さくて、
可愛い女性とかっこいい男性ばかりだった。
まさえ女史と一緒だったおかげで、監督さんや役者さんたちと
近しくお話もできて、ものすごく得した気分だった。
先にパンフレットを熟読していれば、内容というか、
登場人物の関係性がわかりやすかったのかもしれないが、
「よくわからない」と感じることも、リアルなのかなと思ったし、
殺人とかが起きてしまうと、「非現実的」に感じるかもしれないが
そこもまた、私達には見えていない世界、表には出てこない世界だと
思えば、「あるかもしれない現実」というか、「あるだろうな」と
思ったりもした。
監督さんも役者さんたちも、この無戸籍問題に真摯に向き合って
演じていることがとても伝わってきて、
セリフの一つ一つが胸に刺さるものだった。
司法書士向けの研修会用に、無戸籍当事者のインタビュー動画を
作っているのだけれど、そこで語られる当事者の声は
現実そのもので、当事者の苦悩とか無戸籍の現実がよくわかる
ものではあるけれど、ああいう「舞台」で演じられる
役者さんたちの声もまた、いや逆にお芝居の熱のほうが、
他者には響くものなのかもしれない。
9月2日の最終日はすでにチケットが完売していた。
いつの日か、また再演あるいは地方公演など、
期待しつつ。。。。
私の依頼者にも見せてあげたかった。
写真は、パンフレットで、戸田監督と井戸まさえ女史の
対談ページ。
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