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2020年9月

2020年9月29日 (火)

「親に頼れない」学生の困窮問題

 ブログを長々書きながら、自分の頭を整理しているので
それを読まされている方にしてみたら迷惑かもしれないけれど、
今日もそんなまとまりのない話です。

 私のところには、様々な事情を抱えながら「親には頼れない」
若者が相談に来る。働いている子もいれば、学生もいる。

 先日、専門学校に入ったばかりの18歳の女の子が相談にきた。
詳しい事情は書けないが、私も色々なアドバイスをしたり、
とりあえずの食料等の支援をしたりして、話をきいていたのだが、
本人がお金の苦労をするのに疲れてしまったらしく、とうとう
学校はやめて一旦実家に帰ることにしました、という報告があった。

 親に学費を出してもらえない子は、ほとんどが学生支援機構から
奨学金をもらって(あるいは借りて)賄っていると思うが、
学生支援機構も、窓口になる学校(進学後の大学や専門学校)も、
「奨学金の当事者は学生本人なので、本人から相談させてください」
と言って、たとえ後見人であろうと他者は直接交渉はさせてくれない。
 確かに、当事者は学生で、本人の責任でお金を受け取ることになる。
それは間違いではないけれど、入学してすぐにインターネットで申請する
内容に間違いがないのかどうか、その子の事情を勘案してチェックしてくれる
機関がないので、本人が間違った情報で申請してしまうこともある。
 また本人がどれくらい、そこに書かれている内容を理解し、言葉の意味を
わかって回答しているのか、そこも学校では丁寧にチェックしてくれない。
 結果、実態とは異なった内容で申請が行われ、本来受けられるものが
受け取れないでしまうことも多々ある。

 先に書いた女の子も、本来であれば受けられた国の助成制度を受けられず
困窮していた。
 また、以前別の学生も、申請する際の住所についての認識が間違っていて
支給される金額が減額されていた例もある。

 学校現場においては、「親の支援を受けずに進学する」子は少数で、
もちろん理解のある先生やSSWなどに相談できれば、なんとか支援につながる
場合もあるのだが、「親がいるんだからまずは親に頼りなさい」と言うのでは
そこで関係性がシャットアウトされてしまう。

 「進学するくらいなのだから、親がお金を出しているのだろう」との推測は
間違っていないこともあるかもしれないが、親には頼れない子にしてみれば、
「誰も理解してくれない」との思いを抱くことになる。そのようなデリケートな
事情は友達にも相談できず、かといってどこに相談すればいいのかもわからず、
悩んでしまうことが多い。

 学校を辞める、しかも嫌だった親の元に帰るという選択は苦渋の決断だったと
思うが、未成年でお金の苦労をしながら、勉強もしてバイトもして、というのは
本当に覚悟がないとできない生活だ。

 最近は給付型の奨学金も多く準備されているけれど、貸与型の借金を
卒業後に返還しなければならないというプレッシャーも本人にとっては
辛く苦しいものになる。このコロナ禍で、返還猶予の申し出も増えている
と思う。
 そのような多額の借金を背負う手続きなのに、高校生にすべて理解しろと
言うのは無理がある。もちろん個人差があるので、一人で完璧に手続き
できる子もいるかもしれないが、例えば勉強はできても、そういう手続きとか
お金の計算とかは苦手だったり、社会経験がない分理解力に乏しい子が
圧倒的に多いはずだ。
 なんとか、学生一人一人に寄り添って手続きができるような体制ができない
ものなのか、もんもんとしてしまう。
 成年年齢が18歳になったらなおさら、成人として扱われ、契約時の失敗は
許されない。
 本来、時間をかけて説明し、丁寧に進めるべき手続きが、進学時のバタバタと
ともに流れて行ってしまい、本人も自覚がないまま契約していることになる。
本人は「契約」している実感もないままにだ。

 毎年毎年、少数ではあるが、確実に困っている学生が存在している。
 その事実を、機構にも、学校にも、社会にも、知ってもらいたい。

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